
原宿から渋谷のNHKまで歩きました。
途中にあるのが代々木競技場の体育館ですが、あらためて見ると実にきれいな建築物です。
様々な曲線と曲面が微妙なバランスで構成されて、絶妙な安定感を作り出しています。
丹下健三の設計とのことですが、これだけの建築物を万が一にも耐震基準の問題などで解体などされないようにと思います。
奥田英朗の「オリンピックの身代金」という小説の最初のページに、この代々木競技場が出てきます。この小説は昭和39年の東京オリンピックの直前の日本を描いた作品です。当時、急激な経済発展をしてオリンピックを成功させ先進国の仲間入りを目指す東京と、その対極で安い労働力の供給源として荒れていく地方の対比が、登場人物を通して伝わってきます。
「オリンピックの期間中、外国人の目に触れないようにヤクザや浮浪者は地方へ追いやられる。」など、つい最近の北京オリンピックの時に聞いたニュースと同じことが、日本でも行われていたようです。
こんな本を読んでから見た、代々木競技場体育館はかなり興味深い建物でした。
ちょうど、表参道のイルミネーションも始まりましたので、代々木競技場体育館~表参道なんていう散歩コースもお勧めですよ。